スラムダンクを読み返せ

スラムダンクを読み返せ！！仲間がいるからパワーが出せる
齋藤孝著	四六判　128ページ	定価：980円＋税

	目次
はじめに
１	張り合いのないヤツが相手じゃ、力だって出せない！
	力は相手次第で出方が変わる
	「クリエイティブな関係」へのジョーダンのこだわり
	関係のユニークさが大事
２	桜木花道は「アイデンティティ」を獲得する天才だ！
	「アイデンティティ」とはどういうものか？
	「アイデンティティ」という言葉をマスターする
	桜木花道が成長し続けるワケ
	「アイデンティティ」にもがく三井寿
	「天才」という「アイデンティティ」
	「アイデンティティ」の確認のくり返しは、「自己肯定パワー」を生む
	「化ける」
	自分の大事な何かを他者とわかち合う
	「インディアン」という「アイデンティティ」
	「アイデンティティ」は「マインド・コントロール」に抵抗する武器になる
	「出会い」が「アイデンティティ」を育てる
	友への贈り物　～『影との戦い　ゲド戦記』をめぐって～
	「アイデンティティ」は自分を変えていく
	「ノー・ダメージ」という構え
３	クリエイティブな関係は向上心を刺激し合う
	志を同じくする仲間が生む力
	ビートルズのクリエイティブな関係
	コンビでクリエイティブな仕事をした藤子不二雄
	「戦場のかたいベッドとなれ」
	若い仲間の「高速回転するギア」のような連携が新しい文化を生む
	バカバカしい時間をともに生きた仲間
	群れから離れるというテーマ
	ジョーＶＳ金龍飛
	「ぼくの左前方三〇度をあるく男」と「なれ合わない関係」
	「長いこと、ぼくの中にいてくれてありがとう」
４	あこがれにあこがれるということ
	「偏愛マップ」で自分がわかる
	「あこがれ」を伝染させる坂口安吾の力
	自分にとっての古典をつくる
	「同性同年輩関係」
	「あこがれ」のひととの緊張感がある対話
おわりに
	お互いのいちばんいいところを知っているのが、「真の友」だ
	『友情』の関係を祝う
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本書で取り上げた作品一覧
編集ノート
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友情の力とは？
中高生たちと、青春を忘れた大人たちに贈る
人気コミック『スラムダンク』に学ぶ“新友情論”

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　目下、吉川英治著『宮本武蔵』を原作とする『バガボンド』で圧倒的人気を誇る井上雄彦のバスケットマンガ『スラムダンク』。本を読まない若者にも強い影響力を持ったこの名作をはじめ、“仲間との関係”を描いた数々の映画や物語を取り上げながら、“かけがえのない仲間”との関係が生む“クリエイティブな力”の重要性を熱く語る。対人関係が築けない若者が増えている今著者がどうしても若者に伝えたいと願って書いた、新しい時代のための、真っ直ぐな“友情論”。

発売：2000年10月

ISBN4-89490-562-0

●著者プロフィール
　1960年静岡県生れ。東京大学法学部卒業。
同大学院教育学研究科学校教育学専攻博士課程等を経て、現在、明治大学文学部助教授。
教職課程で中高教員の養成に従事。我が国の腰･肚を重んじる身体感覚を見直し、注目を集める。
『身体感覚を取り戻す』（ＮＨＫブックス）で2001年度新潮学芸賞を受賞。
著書に『宮沢賢治という身体』『教師＝身体という技術』『「ムカツク」構造』（以上、世織書房）、『子どもたちはなぜキレるのか』（ちくま新書）等がある。