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目次 |
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本書の成り立ち 〜 まえがきにかえて〜 |
I
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話題作の性表現を斬る! |
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内舘牧子『義務と演技』への違和感 |
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村上龍『ラブ&ポップ』への拭えぬ疑問 |
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佐藤亜有子『ボディ・レンタル』の時代性 |
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映画『奇跡の海』に見る性愛と信仰 |
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団鬼六が示した戯作者の心意気 |
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二大アニメの評価をめぐって |
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桐野夏生の話題作『OUT』、その絶望と希望 |
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梁石日が書いた二つの著作『血と骨』と『男の性解放』の間 |
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福島次郎『三島由紀夫──剣と寒紅』と、権力が表現を抹殺するということ |
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花村萬月の芥川賞受賞作をめぐって |
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花村萬月の性描写に清潔感がある理由 |
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桐野夏生『柔らかな頬』のキーワード=漂流の意味 |
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桐野夏生に対する直木賞の選評を読んで |
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●コラム 鬼六先生と僕 |
II
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風俗の向こう側 |
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僕たちはまだ大人のためのエッチビデオを知らない! |
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ハメ撮り監督カンパニー松尾の欲情と女の子の生々しさ |
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佐野真一『ドキュメント「堕落論」』の傲慢 |
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大槻ケンヂ、『ザ・風俗嬢』、インタビューのおもしろさとは? |
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宮台真司『世紀末の作法』における身体性の欠落 |
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僕が性表現に対する規制があっていいと考えるワケ |
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結城彩雨の残虐ポルノを読む |
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わが友、W君がオカマを掘られた話 |
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宮台真司『〈性の自己決定〉原論』は絵に描いた餅だ! |
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初めてポルノを書いてわかったこと |
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酒井あゆみ『眠らない女』とフィクションの可能性 |
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高橋源一郎『あ・だ・る・と』が描き出した、アダルトビデオの現在 |
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AVを撮るのも困難な時代に生きて……。 |
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●コラム 代々木忠さんと僕 |
III
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フェミニストへの違和感 |
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時には乱交パーティを! |
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藤本由香里『私の居場所はどこにあるの?』と、結婚しない女について |
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林道義『主婦の復権』には一読の価値がある! |
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速水由紀子指弾する「幻想」にとらわれた男とは? |
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斉藤美奈子・勇気一つを友にして |
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小谷野敦のエッセイ『もてない男』の印象 |
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『快楽電流』にみる藤本由香里の痛ましさ |
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林道義『主婦の復権』へのフェミニストの反論を読む |
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●コラム 書き手を育てるということ |
インタビューの時間 |
1
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SMを文学する・団鬼六 |
2
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AV探偵・高橋源一郎 |
3
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AV界のトップランナー・代々木忠 |
4
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愛書狂の仏文学者・鹿島茂 |
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あとがき |
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目次 |
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村上龍、桐野夏生、花村萬月、団鬼六、代々木忠etc.と著者が繰り広げる熱きバトル
現代ニッポンのあらゆる矛盾を反映した“性の世界”を見据えて、性表現の最前線を批評するエッセイ集。
著者による団鬼六・高橋源一郎、代々木忠、鹿島茂氏へのインタビューも収録。
セックスレス夫婦、援助交際をする女子高生、アダルト・ビデオに出る人妻たち。そして、困惑し、揺れ動く中年オヤジたち。
現代ニッポンのあらゆる矛盾を反映した《性の世界》を見据えて、今もっともラディカルな最前線の文学者たちの小説、アダルト・ビデオ、話題の映画、アニメ、ゲーム等にいたるまで遡上にのせ、《エロスの未来》を予見する著者のまなざしは何を見たか?
20世紀における、すべての価値の崩壊の根底に横たわっているのが、《性の問題》だからこそ、21世紀にはSEXが最大のテーマになると著者は言う。
仏文学者・鹿島茂氏は言った。『エロスについてずっと考えているからこそ、この世界の歪みが見える。そういうこともきっとある』と。
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カバーイラストレーション:佐野洋子
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カバーデザイン:多田進
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発売:1999年12月
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ISBN4-89490-561-2
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●著者プロフィール
昭和26年奈良県生まれ。早稲田大学文学部演劇科卒。週刊誌記者・フリーライター・酒造会社勤務等を経て、ふたたびフリーに。高校時代より性心理学者の高橋鐵に傾倒。週刊誌時代には数多くの若い女性に面接し、セックス・リポートを手がけていたこともある。主な著書『愛の学校 代々木忠の世界』(夏目書房刊) |
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